学生募集案内
福間研究室では、学部4年生および大学院生(博士前期・後期課程)を募集しています。
他大学、他専攻、他学部出身の方々や、社会人の方々の配属希望も歓迎します。
他分野からの学生にも柔軟に誠意を持って指導・教育しますので、多数の応募をお待ちしています。


学生指導方針と目標
 社会で求められている人材は、多くの知識や経験を持った人材ではありません。なぜなら、1人の人間の頭に入れられる知識や、経験できる事象の量はたかが知れており、それだけで様々な問題を解決することは不可能だからです。では、どのような能力が求められているのでしょうか?
 社会では、自分の知識や経験にない未知の問題に直面したときに、落ち着いて自分の頭で考えて、問題を解決するための方策を定め、それを実際に遂行できる人材を求めています。それでは、この問題解決能力と研究はどう関係しているのでしょうか?
 大学の研究では、世界中の大勢の研究者が考えても解決できていない困難な問題の解決に挑みます。そして、大学の教員(研究者)はそのような困難な問題の解決に長年取り組んできた、いわば問題解決の専門家です。みなさんは、研究室で、研究課題という大きな問題の解決に取り組みます。それを通して、未知の問題を解決に導くための姿勢や方法などを、専門家である教員から学びます。そして卒業するころには、未知の問題に直面しても、あわてず自分で考えて解決に導くことのできる人材に成長してくれることを期待しています。


研究内容
 研究内容は、別のページで紹介していますので、そちらをご覧ください。


福間研究室の特徴
【研究活動】
 研究室での活動の中心は、言うまでもなく日々の研究活動です。その様子については、こちらのページ に掲載されている写真が参考になると思いますので、是非参照してみてください。ここではそれ以外に学生が経験する研究関係の行事について紹介します。
①ミーティング
 月1回の全体ミーティングと、週1回のサブミーティングを行っています。全体ミーティングでは、全員が集まって研究進捗報告や論文紹介を行います。サブミーティングでは、研究テーマごとに少人数のグループに分かれて研究進捗報告や打ち合わせを行います。
②学会
 国内および国際学会に参加します。参加する学会は研究内容に合わせて毎年少しずつ変わりますが、学生は以下の学会によく参加しています。
・応用物理学会:毎年3月と9月に開催される全国レベルの学術講演会です。学生はここで初めての口頭発表を経験する場合が多いです。
・International Colloquium on Scanning Probe Microscopy(ICSPM): 毎年12月頃に開催される国際会議です。学生はここで初めて英語での発表を経験します。
③ セミナー
 研究室には国内外の大学や企業の研究者がしばしば見学や打ち合わせに訪れます。その際に、来られた方にセミナーを行っていただくこともしばしばあり、様々な分野の研究者の講演を聞く貴重な機会となっています。

研究室内の全体ミーティング(左)と国際学会での学生の発表(右)の様子

【レクリエーション】
 私たちの研究室では、研究室メンバー同士の親睦を深め、研究活動や大学生活を円滑に進めるために、レクリエーションイベントを実施しています。研究室で行うイベントは年によって少しずつ異なりますが、最近では以下のようなレクリエーションイベントを行っています。なお、研究室のメンバーと日々交流する場となる学生居室に関しては、こちらのページ にいくつか写真があるので、是非参照してみてください。なお、レクリエーションイベントへの参加はもちろん強制ではありません。参加しない人もいますし、それが問題になることもありません。

① 飲み会
・4月下旬:新入生の歓迎会
・8月下旬:院試打ち上げ会
・12月の下旬:忘年会
・2月中旬:卒論・修論打ち上げ会
・3月下旬:卒業生・修了生の送別会
② その他のイベント
・9月頃:釣り大会

新入生歓迎会(左)と釣り大会(右)の様子


福間研究室の特徴
【特長1:世界最先端の研究レベル】
原子間力顕微鏡(AFM)の研究開発では世界でもトップレベルの研究を行っているので、学生でも世界最先端の研究課題に取り組み、努力次第で世界レベルの成果をあげることが可能です。

○特許 最近の例
・ 平成27年3月:宮澤佳甫君の開発した技術が国内特許として出願されました。
・ 平成26年2月:小林大貴君の開発した技術が国内特許として出願されました。
・ 平成25年7月:尾形奨一郎君の開発した技術が国内特許として出願されました。


○論文 平成27年度の例

学生名 掲載雑誌 掲載時期
宮澤佳甫 Nanoscale 2016.03
稲田なつみ Beilstein J. Nanotechnol. 2016.03
尾形奨一郎、北川拓弥、岡本貴浩 ACS Nano 2016.01
尾形奨一郎 Corrosion Science 2016.01
宮澤佳甫 Phys. Rev. B 2015.10
宮田一輝、宮澤佳甫 Jpn. J. Appl. Phys. 2015.07

特許出願論文発表 の詳細なリストは、各ページで参照してください。

【特長2:学会への積極的な参加】
学生の国内・国際学会への参加も積極的に支援しますので、やる気次第でプレゼンテーションや、英作文の指導を受ける機会が多く得られます。
(平成27年度の例)
・学生の国際学会発表:7件
・学生の国内学会発表:12件

学会発表受賞の詳細なリストは、各ページで参照してください。

【特長3:幅広い分野における知識の吸収】
工学の知識を総動員して計測装置を開発し、それを用いて様々な学術・産業分野の研究に取り組んでいるため、幅広い知識を学ぶ機会があります。
(装置開発の知識)
アナログ電子回路の設計・製作、FPGAを用いたデジタル信号処理回路の設計・実装、CADによる機械設計、有限要素法によるシミュレーション、LabVIEWやIgorを用いた計測制御ソフトウェアの設計・実装、スペクトル解析などの各種電子計測
(応用研究の研究対象)
物理学(摩擦、潤滑、研磨など)、生物学(生体膜、微小管など)、化学(腐食、触媒など)

【特長4:民間企業との共同研究の実施】
民間企業(日立製作所、荏原製作所、神戸製鋼所、資生堂ほか数社)との共同研究にも取り組んでいるため、企業の研究・開発者と直接交流を持つ機会があります。
 世界最先端の計測技術を開発しているため、世界中でも本研究室でしかできない計測がいくつもあります。それらの技術は、学術分野だけでなく幅広い産業分野での研究開発に役に立つため、数多くの民間企業から計測の依頼があります。我々は、可能な範囲でそれに協力し、開発した技術を社会に役立てるための努力をしています。



研究室選びのアドバイス
それぞれの研究室に、それぞれの特徴があるので、どのような観点で研究室を選ぶべきか迷う学生も多いと思います。これについて、一点だけ自信を持ってアドバイスできることがあります。それは、「研究室で本当に学ぶべきことを学びたいと思うならば、レベルの高い研究にアクティブに取り組んでいる研究室を選ぶべきだ」ということです。
 研究室では長い時間を過ごすので、研究をしなくても、専門知識や技術、新たな交友関係など、いろいろなものが得られるでしょう。しかし、知識や技術は独学や会社での研修などでも身につけられます。また、交友関係はサークル活動やバイトなどでも構築できます。ですが、大学の研究室で研究を通して得られる問題解決能力だけは、社会に出てから身につけることが極めて困難な能力です。この能力が得られないなら、高い授業料と長い時間を費やして、大学や大学院を卒業する意味はないと言っても過言ではありません。
 本当に研究室で学ぶべき問題解決能力を得たいと思うならば、実際に困難な問題の解決(つまり研究)にアクティブに取り組んでいる研究室を選ぶべきです。また、レベルの高い研究を指導できる研究能力を持った教員が居る研究室を選ぶべきです。そういった意味で、我々の研究室は世界でもトップレベルの研究業績をいくつも収めているので、やる気のある学生には自信を持ってお勧めできます。

連絡先

〒920-1192
石川県金沢市角間町1 金沢大学自然科学研究科2号館2B516号室
福間 剛士 教授
TEL:076-234-4847,FAX:076-234-4632